Feature|直線裁ちの衣
「布を無駄にせずに、
衣を仕立てるにはどうしたらいいだろう。」
日本の布の衣の
すべての形の根底には
そうした想いがあります。
最小限の鋏を入れ、
長方形を基本に裁断された
布の組み合わせによる
“解くと一枚の布へ還る”
着物のような真っ直ぐな衣。
縫代もなるべく切り取らず
折り紙のように内側に折り込み
始末しています。
そうしてできた平面の衣は
布と身体とに
程よい隙間が生まれ、
纏う人の個性を
布の陰影やドレープが包みこみます。
人と布とを結び
魅力を引き立て合う
カタチでありたいと思います。